自創作キャラ神崎結と笹枝夏樹のふたりがしゃべってるだけのやつ。
JKの方が神崎。
品性が無い。多分疲れていた。
①
ぴーんぽーん、がちゃっ
「なんだお前か」
「こんばんはぁお届け物でぇす」
「ほう?俺にはお前が何か持っているようには見えないが」
「私がお届け物です!!はっぴーばーすでー!!」
バタン
ぴーんぽーん
……
ぴーんぽーん
………………
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴーんぽぴーんぽーんぴーーんぴーーぽー(ガチャッ
「ぶち殺すぞクソガキ」
「ひゃわぁー、ふへははいへふははひほー」
「……で、何の用だ」
「えっと、つい先程零時をまわりお誕生日になったにもかかわらずリアルはおろかSNS、果てには家族にまで全く気付いてもらえていないであろうお兄さんにおめでとうの気持ちと日ごろの感謝をこ「端的に言え端的に」誕生祝いに一発ヤらせてやるから5万よこせ」
バタン、カチャッ
「ちょっ!鍵まで閉めなくていいじゃないですか!!」
「黙れ!!夜分遅くに近所迷惑だ!!!」
「あっ!今ならほら、特別サービスでナマナカですよナマナカ!!ピルちゃんと飲んでますし!!コスプレ用の衣装もほら!!ナースメイド猫耳と各種揃ってますし!!どうしてもアレなら3万でどうです!!」
「そ う い う 問 題 じ ゃ な い ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !」
②
「お前ぼったくった金何に使ってんだ?」
「えぇっと、お菓子とゲームと音楽とー」
「ほう?」
「コス衣装とアダルトグッズとー」
「…まあ、仕事道具だな」
「残りは募金」
「募金。」
「普通に放課後バイトもしてるんでお金には困ってないですしね」
「ちょっと待ってお前バイトしてんの?じゃああのときなんで神待ちしてたの??」
「一生に一回はやってみたいでしょ神待ち!!!!!女子の夢!!!!!!!!!」
「お前のその夢はなんかずれてる!!!!!!!!!!!!!!!!」
③
「おっ、れーぞーこにビールはっけーん」
「やめろやめろお前未成年だろ」
「まあまあバレなきゃなんとやら」パシュッ
「んぐ…ごく………ふはぁ……ん”~~~~~~!!久しぶりに飲みましたけどやっぱ何がおいしいのか全然わかりませんね!!!」
「俺の唯一の生きがいが……」
④
「お前いつも違う匂いするよな」
「よくわかりますね?…ま、お察しの通りそういうことです」
「稼いだ(意味深)帰り際に俺んち寄ってあまつさえ泊まってくのやめない……?」
「アクセスいいんですもん」
⑤
「お兄さんってもしかして男性としての機能死んでるんじゃないですか?」
「いやそんなことは……っておい待て脱ぐな脱ぐな」
「大丈夫ですこれはあくまで女性もとい私のように発育の良い美少女の裸体を生で見れば男性は八割方反応するという生殖本能を利用した私の好奇心を満たすための実験であって~」
「そ う い う 問 題 じ ゃ な い ! ! ! ! ! !」(毛布ばさぁ)
⑥
「なんで俺の家に来るんだよよそにいけよ…もっといいとこいっぱいあるだろ…」
「ひとつ、お兄さんの顔が好き。ふたつ、お兄さんの匂いが好き。みっつ、室内のインテリアの雰囲気が好き。よっつ、いつも部屋が綺麗」
「お、おう…?」
「そして何より、アマゾンプライムが大画面で見放題だからです」
「……」
「なんで一人暮らしなのにこんなテレビでかいんですかけしからん。ポップコーン進んじゃいますよこんなの」もしゃあ
「映画と酒とアニメが趣味だから……」
「ほう……?おーう、視聴履歴はB級どころかZ級が主な上に休日はアニメ一気見ですか。これは彼女できませんわ」
「言うな!!!!!」
⑦
「お兄さん」
「何だ」
「お腹すきました」
「コンビニ行け」
「何か作ってください」
「コンビニ行けって」
「嫌です何か作ってください」
「コンビ「助けてくださーーーーーーーーーーい!!!!!!今この人にもごごごごごごg」
「やめろ!!!!俺が社会的に死ぬ!!!!」
「当たり前じゃないですか社会的に殺そうとしたんだかもごごごごごごごご」
「マジでぶっ殺すぞテメェ……」
「もごごごごごごもっごごご(やれるもんならやってみろ)」
「口をテープで止めたにもかかわらずなにを言ってるかがなんとなくわかる…腹立つ…」
*
「料理おいしいじゃないですか。顔もまあまあ、収入も悪くないですし職場の福利厚生も悪くなく将来性は申し分ないうえに家事スキルもある……ま、性格が”モテないけどいい人概念”の集合体みたいな感じしますし仕方ないですかね」
「勝手に分析して勝手に憐れむんじゃない」
⑧
「お前さ」
「何です?仕事ですか?先払いでいいですよ?」
「やめろ脱ぐな。そうじゃなくてほら、お前学生だろ?どこ通ってんのかなって」
「私立**高等学校です」
「は?**???エリート校じゃん?????なんでそんなことしてんの???????」
「だから趣味って言ってるじゃないですか」
「大丈夫!学校ではちゃんと品行方正なクラスの美少女優等生やってますから!!!!」
「何 も 大 丈 夫 じ ゃ な い ! ! ! !」
⑨
「お兄さんってエネマグラとか興味あります?」
「は????」
「ほら…引いてだめなら押してみようと思って」
「いやいやいや??全然ほらじゃないよな?共感できる部分皆無だよな!?って言うか普段から押しに押してるしむしろ押ししかないんだが!!!!!」
「なんだと!?」
「勘弁してくれ…」
「受け攻め的に…こう!」
「こう!じゃねーよ何言ってんだ」
「で、興味あるんですか?」
「ノーコメント。」
「チッ」
「舌打ちすんな!!!!」
⑩
カチャカチャ…ガッ!!
「ん、あれ、鍵あいてた?」
カチャッ、ガチャア…
「ト リ ッ ク ア ン ド ト リ ー ト ! ! ! ! ! !」
「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」
「ハロウィンですよお兄さん!!とりあえず雑にコスプレでぱこりましょう!!!それが大衆のニーズというモノです!!!!!」
「おい、何言って……、ちょ、やめ……!!!!」どさっ
「…………」
「嬉々とした顔をして無言でワイシャツのボタンをはずすな!!くっそ、力強すぎかっての……」ぐぬぬ
「いざという時自分で自分の身も守れないんじゃ援助交際なんて危なくてやってられませんよ」
「いやうんそうなんだけどえっとちょっとまってほんとまってやめてくださいおねがいします」
「生娘みたいな反応ですね?」
「こうなると思ってミスドのドーナッツ買ってきたからそれで許して……」
「……」
「フレンチクルーラー」
「ある」
「チョコファッション」
「ある」
「ゴールデンチョコレート」
「ある」
「…………仕方がありませんね。今回ばかりは見逃してあげましょう」
「よ、よかった……」
「たーだーしー?」
「……」
「とりあえずポッキーの日、次にクリスマス。年越し、姫初め、その後もいろいろありますから!!頑張ってくださいね?」
「……ぁぁああああああ!!!もうヤダこの子!!!!!!!!」
「たのしみだなぁ」
⑪
「朝起きた時さ」
「はい」
「俺のベッドに入ってるとさ」
「はい」
「びっくりするわけだ」
「びっくりするんですか。はい」
「だからな」
「はい」
「ちゃんとその用意された布団で寝て欲しいんだわ」
「嫌です」
「どうして!!!!!!!!」
「一人暮らしの!!!1LDKのスペースを必死こいてやりくりして!!!!わざわざちょっと高めの寝心地いい来客用の布団を買って!!!!!敷いて!!!!!!ここで寝てって言ってるのに!!!!!!!なぜなんだ!!!!!!!!」
「一人で寝ると寒いじゃないですか。夏はちゃんとあっちで寝ますよ」
「お 前 は 猫 か な に か か ! ? ! ? ! ? ! ! ! ? ? ! ! ? ! ? ? ? ! ! ! !」
⑫
「お前親とか大丈夫なの」
「一人暮らしなんで平気ですよ」
「一人暮らし」
「はい。私立通うためにはるばる東京まで」
「実家は?」
「神奈川です」
「通えるじゃん!!!!!!!!!!!!!」
「家に親がいたらまともに援助交際出来ないでしょう!!!!!!!!!!!!!!!」
「援助交際にまとももくそもあるかボケナス!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「てことで」
「どういうことだよ」
「適当に理由つけて一人で暮らしてます」
「あー……うん……なるほどね……」
「ところで」
「ん?」
「ここの隣の部屋、空いてましたよね?」
「ちょっ、待て、落ち着け……」
「ま、精々私が交渉に失敗するよう祈ってください」
「そ、れ、か、」
「……」
「シてくれたら考えなくもないですよ……?」
「とりあえずその顔やめろ!マジでこっち見るな!!!俺何もしてないのに悪いことしてる感じがすごいんだけど!!!!」
「シちゃいましょうよ悪いコト」
「断固拒否する!!!!!!!」
「じゃあ引越しの交渉は続けますね?」
「何がそこまでお前を掻き立てるんだ……」
「ご飯美味しかったので」
「最 高 に 掴 み た く な い 人 物 の 胃 袋 を 掴 ん で し ま っ た ! ! ! !」
⑬
強硬手段でデートに誘いお兄さんの好みのタイプをリサーチ。
ひとつかふたつ年上のお姉さんが好きだという話を聞いて自分の出来うる限りの全力で大人っぽく仕上げて向かうが、お兄さんが歳不相応に落ち着いている上なんかそれっぽい私服で並ぶといつもとあんまり変わらなくて不貞腐れる神待ちちゃん。
「なんでですかーーー!!なんでなんですかーーーーー!!!!!」
「ちょっ、叩くな叩くな痛い痛い!!!!何がだよ……」
「あっ!ほらみてくださいあんな所に観覧車が!!男女でデートで観覧車といえばもうそういうことですよお兄さん!!!!こういう甘酸っぱいおデートとか正直管轄外ですけど、やろうと思えば私も、そしてお兄さんもきっとイケます!!!!!!さあ!!さあ!!!」
「乗らねーからな!!!!!!嫌な予感しかしない上に金かかるだろーが!!!いい事ないだろ!!!!!!」
「いい事がなくてもイイコトならあります!!!!!!!!!」
「誰 が う ま い こ と 言 え と ! ! ! ! ! ! !」
⑭
「なんか、お前ってあっけらかんと生きてるよな……」
「そーですか?割と人並みに苦悩してる気はしますけど」
「最近の悩みは?」
「んーー………………ピルのせいで月経が来ないことに友達が気付き不審に思い始めてるっぽいのでポーズでナプキン買わないとなぁ、とか」
「悩みの内容ォ!!!!!!」
⑮
「お兄さんって初恋とかいつだったんですか?」
「え?……あー、…………小学五年生、とか?」
「かわいかったですか?」
「かわいいっていうか……綺麗だった、かな。教育実習の先生でさ、髪が長くて美人で物腰柔らかくて」
「ほーほー。ありがちですね」
「ありがち言うな!……そう言うお前は?」
「んーーーー…………」
「え、そんな悩む?」
「いや、こう、初体験の相手の特徴とかを上げるべきなのかと思ったんですけど、コレジャナイ感すごくて……」
「当時何歳」
「12です」
「聞かなきゃよかった…………」
「そーですね、じゃあこうしましょう」
「ちょっと待って……さっきの一撃の衝撃がまだ癒えてないから……待って……」
「ほんと生娘みたいな反応しますよね」
「うるせぇ……」
「いや、うん、ごめん、回復したわ……仕切り直して……」
「はいはい。……さて、じゃあこういうことにしましょう」
「というと?」
「私の初恋はお兄さんです!!!!」
「ん??????今度は何企んでんのかな??????????」
「いや、ほら、そういうことにしておくと色々都合がいいって言うか……ほら、『こんな気持ちはじめて』は恋愛における常套句じゃないですか!だからこう、いざと言う時そのカードを最良の形で切れるように、こうして布石をですね!!」
「にしちゃ雑すぎじゃないですかお嬢さん!?!???適当な嘘つくな!!」
「いやいや!毎回別の個体と付き合ってれば関わり方はそれぞれで少しずつ変わりますし、その結果、都度感じたことの無い気持ちが生まれるのは当たり前ですよねっ!!そして何をもって恋とするかは個人の自由ですしそれならお兄さんに対して抱いた感情を恋と呼ぶのも自由!!」
「つまり私の初恋はお兄さん!!QED!!!!!!」
「もし上手くいかなかったらどうすんだよ」
「『確かに一度は恋だと思った。でも、勘違いだったみたい』……」
「一周まわって清々しいよもう!!!!!」
「ひどい……実は割と普通にお兄さんのこと好きなのに……」
「likeだろ」
「likeですよ」
「likeくらいは俺も思ってるから」
「あっ、ほんとですか?」
「……(ほんと、露骨に嬉しそうな顔するよなコイツ……。演技か????)」
「いやぁ、ついにお兄さんに好きって言ってもらえちゃいましたよ!!長らく頑張ったかいがありましたね!!!」
「おー……」
「あれ、もしかして照れてます?」
「嘘でも演技でもそこまで素直に喜ばれたらさすがに動揺するわ!!!」
「えへ、今夜はデミグラスソースのオムライスがいいです」
「ん」
⑯
私「なんだコイツら早く結婚しろ」
「断る」
「結婚とかそういうのはまだ求めてないので……不貞行為が裁判沙汰になりかねない時点でまず無理な気してるんですけど……まあ、落ち着いたら考えてあげなくもないですよ?」
「なんで上から!?!?!?」
⑰
私「神待ちちゃんにタメで話してみてほしい」
「だってよ?」
「あ、出来るんだ……」
「うん。別に、一応歳上だから立てとくためと、読んだ時差異があったほうがわかりやすいからってだけの意図だからね!!むしろ友達とかタメ相手にはタメだよ」
「なるほど」
「まあ友達というかクラスメイトにはもうちょっと大人しく話すけど!!!!!!」
⑱
「ん”ーーー……」
「どうした」
「最近援助交際関連の規制が激しいじゃないですか」
「あー、まあそうだろうな」
「だるいなぁ……」
「それが運命だがんばれ」
「援助交際やらパパ活やらママ活やらJKリフレやらが行われたところで一般ピーポーの皆様になにも害はなく、する側はお金が貰えるしされる側は欲しいサービスを受け取れるしでWin-Winじゃないですか」
「やる側がお前みたいな未成年でもない限り違法ではないしな」
「青少年の保護かっこわらい」
⑲
「ふへへ……おにーさん」
「うっわ、酒くさ……なに、お前飲んできたの」
「飲まされてきましたー、いえーい」ぴーす
「いえーいじゃねぇだろがクソガキ」
「うにゃーーーーおろせーーーーーセクハラでうったえますよーーー!!!!」
「ほざいてろ」
「ふぁー!おにーさんのべっどだー!!わぁい!!!!ついにどーてーをそつぎょーするきになったんですね……!!わたしったらかんどーしちゃいますよ」
「バカ言うなっつの。今日はベッド貸してやるからさっさと寝とけ。俺はあっち(ソファー)で寝るから」
「えっ」
「えっ」
「いやですーー」
「嫌って言われても」
「いつもいっしょにねてるじゃないですかーーー!!!」
「俺が寝てる隙を見てお前が布団に潜り込んでくるの間違いだろ!!!」
「ひとりでねるのさみしーです」
「子供かお前は」
「こどもです」
「子供にしちゃでかいだろ」
「いっつもわたしのことくそがきっていうくせに!!!!」
「口の減らないガキだこったな……」
「ほらまたーー!!!!!」
「……」
「むくれても駄目なもんは駄目だよ。今日お前いつにも増して理性ぶっ壊れてるだろ」
「………………」
「わかったら返事は?」
「……なんにもしないってやくそくしますから」
「は?」
「…………」
「…………なんでもありません。ひっしのえんぎもつーよーしなかったのであきらめます。もーいいです」
「………………ぁ”ーーーー」
「わたしもさっさとねますからおにーさんもさっさとねてください。おやすみなさい」
「寝 れ ば い い ん だ ろ 寝 れ ば ! ! ! ! ! ! ! !」
「やったぁー!!それでこそおにーさんです」
「寝るだけだからな!!!!」
「はいっ!いつもどーりとなりでねるだけです」
「なにがそんなに嬉しいんだか……」
「わたしのためにじあんにはってんするりすくをあまんじてうけいれてくれるやさしさがうれしいんですよ」
「嫌に具体的だなおい」
「それに、となりでだれかねてるほうがあんしんしますよ」
「まあ否定はしないが……」
*
「お兄さん!朝ですよー!!!」
「…………ぅわっ!?えっ?なんでお前んな近……えっ?」
「やだなぁー!昨日一緒に寝ていいって言ってくれたの覚えてないんですか?」
「………あ”ー」
「ちなみにさっきベランダ出て清々しい朝の空気につつまれ深呼吸してたらお隣さんにバッチリ目撃されまして」
「ん”?????」
「110番に通報されたのでじきに警察の方がみえます。楽しみですね?」
「はぁ!?おい、ちょっと待て。それマジで言ってんの?」
「嘘ですけど」
「嘘なのかよ!!!!!」
「お隣さんと目が合ったのは本当ですけど、従妹なんですぅ~っていい子ちゃんしたら信じてもらえましたよ。いやぁ詐欺に合わないか心配ですね」
「たまに思うけどさ」
「なんですか?」
「お前清々しいくらい性格悪いよな」
「あはー、やだなぁ。心底いい性格してるじゃないですか」
「……そうとも言わなくもねーが」
⑳
「おにーさん」
「何だ」
「幸せってなんでしょう」
「……とうとう頭がイカれたか」
「やだなぁもとからですよ」
「確かに」
「そこは否定してくださいよ!!!」
「いや……だって実際頭おかしいし……」
「……不服ですが話が進まないのでここはひとつ飲みましょうか」
「いや、親戚のお姉さんが結婚したらしいんですよね」
「へぇ」
「で、結婚式に出席したんですけど、それはもう幸せそうだなぁと思いまして」
「それで、幸せとは?と」
「です」
「…………一概には言えないからな」
「ですよねぇ」
「私にとっては今の生活が一番幸せなんですけど」
「……まあ、そうでもなきゃそんなことしないだろうしな」
「周りから見たらそれはそうじゃないんですよね」
「わかって欲しい、か?」
「んー……どーなんでしょーね」
「……」
「今はただ、お兄さんが私のあり方を許してくれていることを喜んでおきましょうか」
「それっぽいこといいやがって」
「えへへー」
「つーか……あり方に許可なんてほんとは必要ねーんだよ。ありたいようにあれ」
「それはそれとしてありたいようにあった私を見てどう思うかは個人の勝手ですしねぇ」
21
「おにーさんって社会で苦労するタイプの人間ですよね」
「は?」
「……親切すぎーってはなしです」
「……そうか?」
「そうです」
「…………そうか」
「あはー、自覚なかったんですね」
22
「そういえばなんだが」
「なんですか?おにーさん」
「いや……何度も蒸し返すようでアレだが」
「いいから言ってみてくださいよ」
「お前なんで毎日俺んち来るんだよ」
「それ前も説明しませんでしたっけ?」
「いや……ちょっとばかり調べさせてもらったけどさ」
「……」
「お前そこのホテル街以外でも活動してんじゃん?」
「……かもしれませんね?」
「誤魔化してんじゃねぇ。で、どう考えても家に帰った方が早い日も無理くり俺の家来たりするじゃん」
「…………まあ?」
「なんで?」
「――さあ、なんでだと思います?」
「そーゆーのいいから」
「……もしかしてお兄さん、ちょっと怒ってたり…………」
「怒ってはいない。腑に落ちないだけだ」
「…………ん”ーーー、あーー、私がお兄さんに執着する理由、というのがありまして」
「ほう?」
「それのせいです」
「してその内容は」
「秘密です」
「は?」
「だから、秘密です」
「結局はぐらかされてるだけじゃねぇか!!!!!」
「あはー、金銭的な問題があるようならお金は払いますよ?」
「そういうことじゃなくてだな!」
「……どーしてもっていうならもう来ませんし」
「いやなんで上から!?…………別にそうまでして追い出したい訳でもない……けど……」
「じゃあいいじゃないですかぁ……ちょっくら騙されてくださいよ」
「…………ま、今はいいよ。今はな」
「えへへー、ありがとうございます」
「……いい笑顔だなほんと」
「とりえなんで!」
23
「お兄さんってほんと彼女出来ませんよね」
「いきなりどうした」
「もしかして同性愛者だったり?いいですねぇ……彼氏紹介してくださいよ」
「ねえお願いだから落ち着いて」
「つーか、それ紹介したところで何すんだよ」
「全力でもって寝取りに行きます」
「お前最低だな!!!!」
「タチなら十中八九落とせますよ!!やったことあるんで!!」
「お前ほんとなにしてんの……」
24
「お兄さーーーーーん!!!!」
「うるせぇ」
「ひゃー、塩対応乙でっす」
「ていうか、どーゆーつもりなんですか!!」
「何がだ」
「11月11日も11月22日も12月24日も12月25日も12月31日も1月2日も2月3日も!!!!!何にも!!!!!!なかったじゃないですか!!!!!!」
「文句なら管理人に言え」
「ポッキー、犬猫、クリスマスイブ、クリスマス、大晦日、姫始め、節分!!!!!!これを全てスルーしてしまうことの恐ろしさがお兄さんに分かりますか!!!!!」
「ごめん、わかんない……っていうか寄るな寄るな」
「最ッ悪です…………。とはいえ過去の失態を今嘆いても仕方がないので、これはもう遅れを取り戻すが如く今全部ヤッてしまうのが正解なのでは?????」 「文字が不穏すぎるぞやめろ」
「ナニが不穏ですか通報上等ですよ!!!!!」
「 俺 の 意 思 ! ! ! ! 」
「なんでですかー……私の事嫌いなんですかー?」
「好きだけどそういう好きじゃない」
「そういう好きじゃないと手を出せないのは年齢的に問題だと思いますけど」
「耳に痛すぎるからやめろ……」
「割と普通にいいお店とか紹介しましょうか??」
「なんでお前そんな店知ってんだよ……」
「ぴろーとーくというやつです」
25
「……」
「……どうした?なんかテンション低いけど」
「…………抱いてください」
「いや、だからどうしたって…………お前今日なんかあったろ」
「…………あ”ぁあああ!!!もうっ!!!いいから抱けって言ってんだろこの朴念仁!!野暮天!!すっとこどっこい!!!!」
「さもないと殺しますよ」
「はぁ????」
「でっどおあせっくすです」
「それつまり生物的な死か社会的な死かの二択だよな」
「いいから選びやがれこのすかぽんたん」
「…………」
「…………」
「じゃあ…………生物的な方の死で…………」
「くっそ!!そういうとこですよお兄さん!!!!」
26
「ということで猫耳モードです。どーですか?似合いますか?思わず押し倒しちゃう的サムシングですか?って言うかやばくないですかこれアレですよ脳波で動くやつですよ感動してくださいお兄さんほらほら」
「稼ぎ時だろ……なんで俺んち居るんだよ……」
「野暮ですねぇ、お兄さんの童貞を頂きに参りました!ですよ?」
「黒猫怪盗的な?」
「どっちかっていうと泥棒猫ですけど、そもそもお兄さん誰のものでもありませんでしたね」
「……ぐっ」
「てへ」
「あっ、尻尾もありますよ!!つけましょうか?」
「やめろ嫌な予感しかしない」
「えー、割と気に入ってるのに……」
27
「あれ……。……あれっ?もしやのもしや、私もTwitter規制の対象だったりしちゃいます?」
「もしやも何もどう考えてもそうだろ」
「は!?!?嘘ですよね????私ごくごく普通の女子高生ですよ!?!?」
「どこがだ!!!!!」
「百歩譲って私の生き方が健全じゃないのは認めますよ?でも、でも!!お仕事(意味深)の描写とか入ってこないのにそんなのってないですよ!!こんなにプラトニックなのに!!つらすぎじゃないですか!!」
「お前存在が猥褻物みたいな所あるし仕方ねーだろ」
「そんなぁ」
28
「お兄さんっていくつですか」
「27」
「わーお、10歳差。なら余裕ですね!!」
「どこが!?!???そして何が!?!????!!!」
「んー、2回りまではセーフでしょう?ま、40以上はちょっとお写真見て考えますけど……」
「聞いた俺が馬鹿だったよ……」
※コメントは最大500文字、5回まで送信できます