火晶石をとりもどせ! 清風りちあ様
サッと突入し、パッと依頼を受け、チャッと奪い返してパパッとおわりました!!!
ちょっとスリしたつもりがレベル10冒険者一行に行き当たるのすごい不運ですが、妻の遺産亭の近くで犯罪行為をする方が悪いとも思います。
庭に飛んでるおっきい虫 清風りちあ様
大きい虫……と思ったら妖精で、すみかを追われたらしい妖精の家を取り戻しに行ったらインプがいて……という、わらしべみのある構成。
りちあさんシナリオって「デスちょうちょ」みたいなパワーワードが入っているのでおもしろいですよね。味だ……。
お屋敷潜入のくだり、高レベル冒険者だったのでいけるかな?と思って窓に突撃させたのですが、フランソワーズが落下して「きみ相当足遅いのね」となりました。
本当に急がなきゃいけない時は、ベルガモットがフランソワーズとノウェムを両脇に抱えて走ってそうです。
ルフナニンフィアは自分で走れる+クルテルは蝙蝠化してそう。
おやすみエンバー 水雲様
「星巡り紀行」の一作。
灯台がモチーフとして大好きなので、星の海を照らす灯台というのはものすごく魅力的だな、と。
貼り紙で「旧灯台」とされていること、届け物の内容が花であること、人が住んでいるとは思えない荒れ果てた灯台の内部、クルテルとニンフィアの意味深な会話――
たぶん「そう」ですよね。と思っていましたが、「そう」でした。おやすみなさい……。
チーム早起きがニンフィアとベルガモットなの、わかりみにあふれます。
それと、どこで手に入れたのかがちょっと定かじゃない「塩」をつかえたのでうれしかったです。
どれだけ過酷な旅路、あるいは依頼の最中であっても、調理や食事のシーンがあるとそれだけでほっとしますね。
こうして振り返ると、調味料ってあんまり手に入らない気がします。
塩、はちみつ、ハーブ……くらいは見たことがある気がしますが、他にはどんなものがあるかな……。
あとは葡萄酒を持ち歩いてないのがちょっと惜しかったな、とか。
海原へ孤影をつなぎ カブ様
精霊といえば、でニンフィアを主軸としてプレイしました。
結果として、精霊術師であり当の本人自身風のような女の子なので、水を感じるイェレさんとこのシナリオとを掛け合わせて、実にぴったりのチョイスだったと思います。
「手を取りに来た」があんなに何気なく言えるのは、ニンフィアとベルくらいのものじゃないだろうか、とも。
ノウェムが言うとしたら、その時は(表向きはさておき内心では)相当な”覚悟”を伴っていることでしょう。

毎度思いますが地の文が本当に美しいです。
冒頭1行目から引力が強くて、なんだか笑ってしまいました。
どこを切ってもきれいなので、ここにづらづら並べるのではなく自分でクリックして読んでみて欲しいなあと感じます。
たまに急にちょけるので、それでまた笑ってしまう……。
依頼を受け、冒険者が訪れたのは平穏で美しい都市。
都市を歩き回れば、特色――あるいは生きるに難儀する面もありつつ、それでもその土地を愛し、逞しく過ごす人々の姿がある。
街を根城に、依頼を進めていく冒険者たち。
やがて判明する、都市に迫る危機。
困難に立ち向かう冒険者。その背を押すのは、都市に暮らす人々――
CardWirthの「都市を巻き込む長編シナリオ」の王道ですが、まずもってわたしはこの物語のかたちがすごく好きなんですよね。
人間賛歌であり、冒険者らしくもあり。
そして、それらの都市のかたちや起きる問題がどんなものであるか、起きた出来事をどう”解決”するのかという部分に、作品ごとの魅力がいっぱい詰まっていると思っておりまして。
『海原へ孤影をつなぎ』については、
「相容れない」
「それでも同じ船に乗ることはできる」
というのが、アーレイアを間近で目にした冒険者の出力として自然で、聡明で、素敵だったなあと思います。
最終幕の作戦会議と、対処できるモジュールの有無で難易度が変わる設計なども。
全然関係ないといえばないのですが、モジュールシステムで『歯車の塔の探空士』というTRPGシステムを思い出しました。
自分の乗り物をカスタマイズするのってそれだけで楽しいですよね。
このあたり、実にうちのリーダーと盗賊という感じでした。
実にクルテルな挙動。「私は成り行きでまとめているだけなので」という顔。
そして、イェレさんとても魅力的でしたね!!
不器用で真面目で、優秀な……。

ニンフィアにガン詰めしてたの面白かったです。
「もっと言ってやってください」とはノウェムの談。
あとは……
「手を取りに来た」が復唱される構成、アーレイアと海底都市の対比が見事でした。
とにかく、CardWirthで吸いたい栄養が満点のシナリオだったなあという所感です!
グラナートの篩もたのしみですね……。
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